今回は

SIBOの治療において 欠かすことのできない

除去ダイエットについて 解説していきます。

 

除去ダイエット(Elimination Diet)は

特定の食材や成分を一時的に

摂取しないようにすることで

体の反応や症状の変化を

観察する方法です。

 

特に小腸細菌過増殖(SIBO)においては、

特定の食材が症状を引き起こす

可能性があるため

除去ダイエットが有効とされています。

 

除去ダイエット

そして、なによりも 個別の健康状態や症状に合わせた 適切なアプローチが必要です。

SIBOにおける除去ダイエットの

基本的なアプローチとしては

 

1. 排除フェーズ – 発酵しやすい食品、特定の炭水化物、糖質が高い食品を排除し、細菌の過剰な増殖を抑える。

 

2. 再導入フェーズ – 慎重に、一つずつ食品を再導入して、体の反応を観察

 

3. 維持フェーズ – 長期的にバランスの取れた食事を続け、SIBOの再発を防ぐ

 

と、フェーズに分けられますが

専門家や医師の指導の下で

行うことが重要です。

 

それぞれのフェーズで

推奨される具体的な食品や

除外すべき食材は

個々の状態や反応によって

異なってきます。

カタカナとローマ字だらけで

分かりづらいですが。。。????

↓ ↓ ↓

SIBOの代表的な食事療法としては

 

  • 低FODMAP(最も一般的に取り入れられている)
  • SCD(特定炭水化物)食
  • GAPS(腸と心理症候群)食
  • Elemental Diet (SIBOの治療法として具体的に研究された唯一の食事療法)

 

その他

  • SIBO Specific Diet /BIO PHASIC DIETなど(低FODMAP食とSCD食を組み合わせたもの)
  • 低ヒスタミンダイエット
  • 低発酵ダイエット/Low Fermentation/Cedars Sinai Diet(一部ていFODMOPと重複する)

などが挙げられます。

 

今日は

これらの中でも 一般的に 療法として取り入れられてる。

FODMAP 食を メインにした食事について お伝えしていきます。

 

FODMOP食とは

低FODMAP

FODMAPは、

Fermentable(発酵性)

Oligosaccharides(オリゴ糖)

Disaccharides(二糖類)

Monosaccharides(単糖類)

Polyols(ポリオール)の

 

頭文字から付けられたもので

小腸で吸収されにくく

大腸で発酵しやすい。

 特定の種類の炭水化物(糖質)の総称です。

 

 

この概念は、

Susan Shepherd博士とPeter Gibson博士率いる

オーストラリアのモナシュ大学の研究者たちによって

2005年に提唱されました。

 

MONASH UNI

これらの炭水化物は、

過敏性腸症候群(IBS)や

他の消化器系の疾患を持つ人々において

腸内での過剰なガス生成、

腹痛、膨満感などの症状を

引き起こすことが分かっています。

 

なので IBS 症状を改善することで、

SIBO 症状も改善する 可能性が高いともいえます。

 

ここで 注意が

  • 低FODMAP食が SIBOに治療にあたって必ずしも 個々に合う食事療法ではない!ということ。

 

人によっては 

別な食事療法が効果があったります。

 

また 低FODMAPダイエットは

 

  • 高FODMAPすべての食材を一生完全に排除する食事法ではない! ということです。

 

限られた

高FODMAPの摂取量を 除去や制限はしますが、

個々によって

除去する期間も違ってきます。

 

これらの食品を制限し

症状が改善したかどうかを確認し

その後、さまざまな種類の FODMAPを一度に1つずつ 再導入していきます。

 

1 排除フェーズ

 

避けるべき高FODMAP食品  では 消化しにくい

FODMAPの食材(避けるべき食材)とは

具体的にどんなものでしょうか?

 

  • フルクトース:果物(リンゴ、マンゴー、ナシ、スイカを含む)、ハチミツ、高果糖コーンシロップ)
  • 乳糖:乳製品(牛、ヤギ、または羊の乳)、カスタード、ヨーグルト、アイスクリーム
  • フルクタン:ライ麦、小麦、アスパラガス、ブロッコリー、キャベツ、玉ねぎ、ニンニク
  • ガラクタン:豆(ベイクドビーンズを含む)、レンズ豆、ひよこ豆、大豆などのマメ科植物
  • ポリオール: ※糖アルコールと、リンゴ、アプリコット、アボカド、サクランボ、イチジク、モモ、ナシ、プラムなどの種や種のある果物

 

こうやって見ると

巷で ”良い食事!” といわれる食材も たくさんありますよね????

 

糖アルコール(ポリオール)とは:

自然に果物や野菜に含まれるか、

人工的に甘味料として製造されます

 

ポリオールは、

水分を保持する能力が高く、

甘味を提供しつつカロリーは 糖よりも低いため

低カロリー甘味料として使用されます。

 

しかし

ポリオールは小腸で完全に吸収されず

大腸に到達すると発酵し、

ガス、腹痛、下痢などの症状を

引き起こす可能性があります。

 

例:

ソルビトール: 果物(特に石果、例えばプラム、桃、アプリコット)

や多くの低カロリー甘味料に含まれる。

 

キシリトール: ベリー類、

トウモロコシの茎、木の樹液から抽出され、ガムや歯磨き粉に広く使用される。

 

エリスリトール: 果物や野菜に少量含まれ、低カロリー甘味料として

加工食品に用いられる。

 

高FODMAPとは

では 何を摂取したらいいの? 

 

除去ダイエット中に 摂取してOKなもの

 

代わりに 楽しむことができる

FODMAPの食材は 下記の通りです。

 

  • 乳製品の代わり:アーモンドミルク、無乳糖ミルク、ライスミルク、ココナッツミルク、オーツミルク、無乳糖ヨーグルト。

 

  • フルーツ:バナナ(熟してないもの)、ブルーベリー、マスクメロン、グレープフルーツ、ハニーデュー、キウイ、レモン、ライム、オレンジ、イチゴ。

 

  • 野菜:タケノコ、もやし、チンゲンサイ、ニンジン、チャイブ、キュウリ、ナス、ショウガ、レタス、オリーブ、パースニップ、ジャガイモ、ネギ、カブ。

 

  • たんぱく質:牛肉、豚肉、鶏肉、魚、卵、豆腐。

 

  • ナッツ/種子: (各 10 ~ 15 個に制限) アーモンド、マカダミア ナッツ、ピーナッツ、松の実、クルミ。

 

  • 穀物:オーツ麦、オーツ麦ふすま、米ぬか、グルテンフリーパスタ、キヌア、白米、トウモロコシ粉。

 

注意:

 低FODMAPの食品でも摂取量によっては FODMAPに変わることがあります

特に果物と野菜に関しては、適切な量を守ることが重要です。

 

以下は、摂取量によって

FODMAPのレベルが変わる 代表的な果物と野菜の例です。

 

果物

1. バナナ:

  • FODMAP: 100gまで(中程度の熟度)
  • FODMAP: より熟したものや量が増えると高FODMAPになる可能性があります。

 

2.ブルーベリー:

  • FODMAP: 約28g(20個程度)
  • FODMAP: 量が増えるとフルクトースの割合が上がる可能性があります。

 

3. キウイ:

  • FODMAP: 1個(約76g)
  • FODMAP: 大量に摂取するとフルクトースの影響で高FODMAPに変わる可能性があります。

 

4. ストロベリー(いちご):

  • FODMAP: 約150g(8個程度)
  • FODMAP: 量を大幅に超えると他のFODMAPを含む可能性があります。

 

野菜

1. かぼちゃ:

  • FODMAP: 75gまで
  • FODMAP: 量が増えるとマンニトールが増える可能性があります。

 

2. ブロッコリー(つぼみの部分):

  • FODMAP: 約75g
  • FODMAP: 大量に摂取するとフルクタンが多くなり高FODMAPになる可能性があります。

 

3. ズッキーニ:

  • FODMAP: 約65g
  • FODMAP: 大量に摂取するとマンニトールが多くなり高FODMAPになる可能性があります。

 

4. トマト:

  • FODMAP: 小さめ1個(約60g)
  • FODMAP: 多量に摂取するとフルクトースが影響する可能性があります。

 

このように、食品自体が 低FODMAPであっても、

摂取量が増えることで

FODMAPの含有量が高くなり、

消化器症状を引き起こす可能性があるため、

適量を守ることが大切です。

 

また、個々の耐性にも差があるため、再導入の際には慎重に量を

調整しながら進めると良いでしょう。

お客様で よく お肉や お魚(調理したものに限る)が食べれるから

思ったほど 除去ダイエット=低FODMAPは 辛くない!

という 方も 多いです

(もちろん 期間にもよりますが。。)

 

2 再導入フェーズと維持フェーズ

 

低FODMAPダイエットにおいて

再導入のプロセスは非常に重要です。

 

このステップでは、

除去した食品を一つずつ

慎重に再導入して、

どの食品が症状を引き起こすかを

特定します。

 

 

再導入のプロセス

1. 食品の選択: まず、再導入する食品を一つ選びます。この際、FODMAPの中でも特に避けていたものから始めると良いでしょう。

 

2. 少量から開始: 選んだ食品を少量から摂取し、体の反応を観察します。

 

3. 徐々に増やす: 反応がなければ、少しずつ量を増やしていきます。

 

4. 反応の記録: 食品を再導入した際の体の反応や症状を記録します。例えば、ガス、腹痛、下痢、便秘などがあるかどうかを観察します。

 

5. 次の食品へ進む: 1つの食品に対する反応を確認したら、次の食品へと進みます。このプロセスを繰り返すことで、どの食品が自身の体に合うのかを把握できます。

 

再導入を通じて、

特定のFODMAPに対する耐性や不耐性を理解できるため、

個々の食事プランをより適切に カスタマイズすることが可能になってきます。

 

除去だけではなく、再導入の体験を通じて、

体の反応を実際に 感じ取ることができるため、

このプロセスは除去ダイエットの 醍醐味とも言えるでしょう。

 

 

FODMAP(除去ダイエット)を するうえでの 注意点

 

プラクティショナー(専門家)として推奨する 低FODMAP食は

 

除去フェーズから始まり

せいぜい ながくても6か月

(普通は3か月ほど)

 

徐々に食品を再導入して

個々の耐性を評価する アプローチとなっていく旨

 

長い期間の除去フェーズは

下記のようなリスクを 考慮しなければなりません

↓ ↓

 

栄養不足:

低FODMAPダイエットは

多くの食品群を制限するため

長期にわたる厳格な制限は

ビタミン、ミネラル、食物繊維などの

重要な栄養素の不足を引き起こす

可能性があります。

 

食事の多様性の欠如:

多くの健康的な食品が

FODMAPとして分類されるため

食事の多様性が減少し、食生活が単調になる 可能性があります。

 

社会的な制約:

外食や社交の場での食事選びが難しくなる可能性があり

これが社会的な隔離感(孤独感)を 引き起こすこともあります。

 

孤独

適用性の限界:

すべてのIBS患者が 低FODMAPダイエットから

完璧に恩恵を 受けるわけではありません。

 

一部の人には効果が限定的であったり、全くない場合もあります。

 

以下は 2017年の総説論文

「低 FODMAP 食事の論争と最近の展開」

に掲載されているように、

低FODMAP食事には リスク面も考えられます

 

健康への長期的な影響:

FODMAPには 腸内細菌に必要な 食物繊維(プレバイオティックスも含まれてます)

 

厳しい除去によって

食物繊維の摂取量が不十分になると

酪酸を生成する有益な細菌の減少を招き

便秘や健康的な

腸内フローラのバランスの崩れが 生じる可能性があります。

長期はお勧めできません。

 

腸内環境

誤った自己診断:

低FODMAPダイエットを 自己診断で実施することは

 根本的な健康問題の 見落としや

誤った治療につながる

リスクがあります

 

食事障害のリスク:

食品への過度の制限は、

摂食障害など行動や思考パターンに 影響を与える可能性もある

↑ ↑

これらの問題も懸念されるゆえ、

FODMAP食は治療段階に限定し  できるだけ早く

 発酵性炭水化物(FODMAP)の

再導入を開始することが 最善です。

拒食症

低FODMAPダイエットは(日本では)

栄養学を取り入れている

医療専門家、管理栄養士、海外では ナチュロパスや NUTRITIONISTと

相談しながら行うことが推奨されます。

 

個々の食事反応を把握しながら、

長期的な 無理のない プランをたててもらいましょう!!

 

個人の健康状態、栄養ニーズ、

ライフスタイルに合わせた

食事計画を立てることも重要となってきます。